この5月末で、言問学舎の創業以来19年が満了して、6月から20年目を迎える(有限会社言問学舎は2004年11月設立で、現在18期)。2003年の創業時から、音読を主体とした本物の国語、正しい国語を教えることを社是として来たが(2021年より「真の国語」に統一)、その音読の本質、すなわち「音韻」の妙と、それが子どもたちの国語力、読解力を伸ばす上でどのように有効かということを、このたび「言問学舎の真の国語 音韻について」と題して動画で語り、YouTube言問学舎チャンネルにアップした。
現在言問学舎に子どもさんを預けて下さっている保護者の方々はもとより、国語を教えていらっしゃる先生方からも、賛同の声をお寄せいただいている。詳しくは動画中に述べているが、かいつまんで内容をご紹介すると、次の通りである。
・抑揚をつけ、感情をこめた音読が、読解を深める導入となる。
・言葉は固有の意味とアクセントを有しているが、言葉同士の組み合わされ方や音数、その他の条件により、文章の音韻は微細に変化する。
・そうした変化、音韻の妙をとらえることで、読解が深まり、読解力が向上する。
・このような音読を主体とした「真の国語」は、受験国語でも強い力を発揮する。
・そして「真の国語」は、「一生の力」となる。
私自身の少年時代を振りかえれば、中学時代に国語と文学への道をひらいて下さった恩師A先生の授業こそ、まさに音読の力、音韻の妙を何も知らぬ子どもに教えて下さる授業であった。今でも『おくのほそ道』を音読していると、自分の声に先生の声が重なっているように思われる。また高校2年の時に『山月記』を教えて下さった恩師Y先生は、くすぶっていた私に国語の力で状況を打開させ、強く生きる力を与えて下さった。お二人の恩師が、私に国語を「一生の力」として授けて下さったのである。
師の恩に対しては、自分が子どもたちに国語の力を持たせることで報いるほかない。今回の動画に関しては、僭越ではあるが、子どもたちと保護者の方々に加え、これから国語指導の道をめざす方たちにも、幾許かのご参考になれば幸いである。
◇動画「言問学舎の真の国語 音韻について」
https://www.youtube.com/watch?v=fsTMBaBo8wc 第1回 抑揚とアクセントまで
https://www.youtube.com/watch?v=QI_8LXPHGyk&t=9s 第2回 意味の違いが音韻の差異を生む
https://www.youtube.com/watch?v=5I372PT07eg 第3回 音韻と言葉の手ざわりについて
https://www.youtube.com/watch?v=flMGlCDeINw 第一次まとめ
動画で語っている内容は、ほぼ同一の文章を当ホームページ「国語教育のあれこれ」に掲載している。
http://blog3.kotogaku.co.jp/category/952839-1.html 国語教育のあれこれ
※本日プレ説明会、6月11日から毎週開催予定の夏期講習説明会でも、音読と音韻について語ります。ぜひご出席下さい。